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学校へ行けない人へ

ようこそ、このページへいらっしゃいました。今、学校に行けない、あるいは行くのがつらい、と感じている方が読まれて、何かの役に立てれば幸いです。どうぞ気楽に読み進めて下さい。

 

ここに書こうとしていることは、「学校に行けるようになる」ためのことではありません。それは、これまで専門家の人たちや、実際にそうした場に関わってきた人たちが多く書いていらっしゃいます。そして、たくさんの解決法が提案されています。参考になることもたくさんあると思います。

 

だけど、減りません。いろんな対応がされているだろうに、学校へ行けない、行きたくないという人は減りません。最近の調査では、昨年度1年間で30日以上学校へ行けなかった小・中学生は12万9千人です。前の年より2千人増えています。(文部科学省の平成20年度学校基本調査速報から)何かおかしくないか?、と感じます。どうやら「学校へ行く」を最初に持ってくるのは、今の現実には合っていないのかもしれません。

 

もちろん、支障(困ったこと)なく学校へ行くことができれば、それに越したことはないのでしょうが、実際には何らかの「支障」があると感じるから学校へ行けなくなるのでしょう。しかも、その支障は自分の外側から突然やってきて、自分ではどうしようもないと思える苦痛(重たいもの)としてのしかかってきます。このように感じる経験をされている人が、最近多くなってきているように実感します。

 

苦痛は誰だって取りのけたいものです。ずっとつらい状態を続けたいと思う人はいないでしょう。でも、つらい状態を取り除こうとお手伝いする人が現れて、「まず、あなたが(見方や考え方を)変えられるように頑張りましょう。」なんて言われたら、即座に心のシャッターを閉めてしまうかもしれませんね。ひょっとしたら、学校へ行くと消しゴムを隠されたり、小さな声でひどいことを言われたり、まるで透明人間のように無視されたり、帰り道でつきまとわれたりと、人それぞれ違うでしょうが、それだけで気が重たくなることを経験したのかもしれません。

 

それならば、「変わらなきゃいけないのは自分じゃないだろ?」と外側へ向けて思ってもおかしくはありません。いや、正しいと言っていいでしょう。「学校へ行っていない」あるいは「なかなか行けない」という状態になっているのは本人(読んでいただいているあなたかもしれません)ですから、本人を何とかすればその状態は元に戻ると周りの人は考えるかもしれません。

 

場合によっては「お前の気持ちがたるんでいるからだ!」など、いきなり言われたこともあるかもしれません。これではたまったものではないでしょう。「どんな思いで学校へ行ったと思うんだ?」と大声で言いたい人もいることでしょう。いろいろな場面で自分の存在を軽く扱われ、「自分が生きている意味」にまで真剣に思いをめぐらせた人も少なからずいることでしょう。

 

その思いを真正面から受け止めてくれる人がいれば、苦しい思いも少しは軽くなるのでしょうが、なかなかそのような場面に出くわすことはないようです。なぜなら、実は「生きている意味」を大人の人だってよく分かっていないで生きていると言っていいでしょうから。そうでないなら、ずっと昔からすべての学校で、その意味をちゃんと児童・生徒のみなさんに教えていたことでしょう。

 

生きる意味は、大人の人でもその人その人で違っているようです。でも、そのことを責めないで下さい。地球上の大半の大人の人は、その時々を精一杯生きているのです。それは、自分の部屋から窓の外を眺めながらも外へ出られない人の切ない思いと同じように真剣なものであったりするのです。生意気かもしれませんが、日々を「生きる」ということにおいては、大人も子どもも「完璧」ではありません。どんなにうらやましく見える人だってそうです。分からないことだらけで生きています。それだから、大人も子どもも助け合わないとやっていけないことも多いのです。

 

ちょっと長くなってきました。休憩でもしながらゆっくり読んで下さい。

 

今つらいと感じている人は、その思いを誰かに分かってもらいたいと一度は思ったことがあるでしょう。でも、その時に人によって受け取られ方が違っていたり、違うアドバイスを何人かの人から受けて、かえって頭の中がごちゃごちゃになったりしたこともあるかもしれません。本当は、ただ「頭の交通整理」をしたいのでしょうに…。

 

人に思いを伝えることにもエネルギーを使いますから、伝わらなければだんだん負担に感じることも出てくるでしょう。そして、その思いを外に出さずに自分の中にしまっておいた方が楽に感じることもあるでしょう。

 

だけど、自分の中に貯めてきた思いが膨らみすぎて、もう破裂寸前にまでなってきた時、どうしていいか分からず、自分の思いと違う行動になったことがあるかもしれませんね。家の人に乱暴な言葉を使ったり、場合によっては大声を出して暴れてしまったこともあるかもしれません。そんな自分を好んでいるわけじゃないのに、ほかにどうしようもないと感じてしまう。そんなこともあったかもしれません。

 

もし、そのような場合でも本人としては、「自分から始まったんじゃない!」という思いを強く残しているでしょう。実際にそのような場合が多いのですから…。たとえ、どんなにエネルギーを使い果たしていても、外側へ向けての悔しい思いや怒り、場合によっては怨みという感情はずっと続いているのではないでしょうか?それに、自分が望んでいるようには、なかなか動いてくれない周りの人への不満という思いも加わっていることでしょう。その通りだと思います。

 

そこでです。もし、今モヤモヤした状態にあるとしたら、どんな手を打つことができるでしょうか?このままジッとしておく、それもいいかもしれません。でも、それはちょっと癪(しゃく)じゃありませんか?自分が悪いことをしたわけではないのに…。じゃあ、イヤなことをされた人に仕返しするのは?…意見として、これはあまりお勧めできません。なぜなら、これまでの見てきた経験から、仕返しは誰にもいいことにならないからです。もちろん、本人にもです。

 

それじゃ、もう一度自分の中にあるエネルギーを振り絞って、外へ向けて声を出し、誰かが返事をしてくれるのを待ってみるとします。それも、やっぱりあまり期待できないのでは?と感じるかもしれません。そんな思いは、これまで散々してきたかもしれませんし、期待してガッカリしたことだってあるかもしれませんから。大人だって、こんなことしょっちゅうなんです。

 

何もしなくても、目が覚めたらガラリと変わっていた。周りがみんな優しくなってくれて何の心配も要らない、そんなことが起こればどんなにいいだろうと思います。でも、目が覚めている時、学校のことやクラスのことなどから思い出される実際の映像は、目を伏せたくなるものかもしれません。そんなもの何度も見たくはないでしょうし、あえて見る必要もないでしょう。たしかに現実ということからすれば、そうかもしれません。でも…、でもです。その思いは「限られた範囲では」とつけ加えさせて下さい。

 

学校の中で接するのは、同年代でせいぜい五・六百人くらいでしょう。大人の人は多くて数十人です。広島県には3万人前後のまだ知らない同学年の人がいます。世の中は広い広い!今、自分が目にしている世界は、まだまだ限られた範囲であるということは間違いないのです。その中で、何かつらい判断をするのはまだ早い、と言ってもいいかもしれません。だって、自分を取り巻く範囲は年を追うごとに、そして時代が経っていくごとに広がっていっているのです。

 

自分を取り巻く範囲が、これから広がっていくこと、そんな可能性があることを、にわかには信じられない人がきっとたくさんいることでしょう。たしかに、大人の中には自信たっぷりにあなたたちの将来のことを語る人もいらっしゃいます。だけど、その人たちの言うように世の中はなってきたでしょうか?語れば語るほど、聞き手が空しくなる言葉がたくさんあったはずです。そうでなければ、こんなに多くの人がつらい思いをしていないでしょう。

 

本当に将来を語れるのは、自らつらい経験をした人、相手の心の痛みの分かる人です。次への可能性の扉は自分の身近に必ず用意されています。探せば必ず見つかるようになっているのです。今、見ていただいているこの青葉学習館のサイトからだって、いくつかの次への可能性を探してもらうことができるでしょう。

 

声をかけて下さい。よろこんで、次の扉を開けるお手伝いをしましょう。

 

 

<保護者の方へ>

子どもが「学校へ行けない」「行きたくないという」のは、もはや例外的な出来事ではなくなってきています。だからといって、それを肯定して下さいと申し上げるつもりはないのです。せめて、そのような現状にあることを認識して下さいということはお伝えしておきたく思うのです。

 

学校へ行けなくなる、といったお子さんの変化は突然やってきたように感じられたかもしれません。これまで予想しなかった出来事を目の前にして、どうしていいか戸惑われたかもしれません。そして状態を早く元に戻そうと、保護者の方が考える「解決」を急ごうとすると、かえって「解決」が遠のいてしまうことも少なくありません。それは、当事者であるお子さんの考える「解決」とは離れている場合が多いようなのです。

 

保護者の方は、これまでと違うお子さんの様子に対して、あたふたされるかもしれません。即効性のある「解決法」を手にしたいと思われるかもしれません。でも、当事者はお子さんなのです。これからの長い将来にいろいろな思いを馳せながらも、希望の芽をプツップツッと切り取られていると感じてしまうような経験を必ずどこかでしています。

 

お子さんの意思を尊重することと、「甘やかす」のとは違います。保護者の方や周りの大人の人がそうであるように、お子さんも自分の人生の主役です。そして、いろんな可能性を秘めて生まれてこられました。どうか、このことはいつも意識しておいていただきたいことです。

 

少なくとも全国には、12万人以上のつらいと感じる思いをしているお子さんがいらっしゃいます。「12万件の例外」なんてことはあり得ません。同じような思いの方が全国に、広島県に、そして身近な地域にいらっしゃいますし、助け合うことだってできます。

 

少しだけ当館のことを話させて下さい。当館にもなかなか学校へ行けない子がいます。この子たちのこれからの可能性のため、まずは私たちが「折れない心」で接しています。加えて、様々な症例を見てこられた各方面の専門家と連携してアドバイスをいただくこと、情報交換の場を保護者の方に提供することを可能にしています。最低限の体制は得ています。

 

青葉学習館は母体が学習塾ですから、進路に関する情報は容易にご提供できるでしょう。もう一つ加えるならば、当館は通信制課程単位制高校とも教育提携をしました。本気です。高校卒業資格取得の支援も可能です。これまで以上に、現実への対応ができるようにしてきました。

 

一人でも多くのお子さんが、心から笑えるような世の中にしていきたいと思っています。どうぞ気軽に、ご連絡を下さい。

 

 

 

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