授業の時に使うおもちゃ入れのようなバスケットがあります。中には色えんぴつやはさみ、それにトランプや折紙、そしておはしに糸などいろんなものを入れています。これらはれっきとした授業で使う教材です。主に小学校低学年で使っています。
そのバスケットの中にもうひとつ入れているのが1円玉。それも1枚や2枚ではありません。200枚以上は用意してあります。これを何に使うのかといえば、ただ積み上げていくだけです。いわば1円玉の塔を作っていくわけです。
簡単そうで実際はそうではありません。積み上げていくとだんだんと上の方がグラグラと揺れだします。ていねいに積み上げていかないとあっという間に崩壊です。やっていくと崩さないようにと動作が慎重になります。1円玉に対するものすごい集中力が出てきます。
先の小学生は、1年前にはじめてやった時には50枚積むのにもそうとう苦労しました。なかなかまっすぐに積み上がりません。それが今では140〜150枚をクリアできるまでになってきました。まだまだ記録は更新しそうです。
大人の方も一度やってみられることをお奨めします。思っておられるほど簡単ではないと思います。それにやってみると、積み上げる枚数や時間はその時のコンディションによっても変わることを発見しました。やはりイライラした気持ちで取り組むと結果は良くないです。1円玉はその時の状態を計るバロメーターにもなってくれるようです。
(07.2.6)
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