先週の日曜日、地元の商工会のボランティア事業で、近隣地区にある妹背の滝周辺の公園清掃に参加してきました。大野ICを降りると、すぐの場所に大頭神社という神社があります。そこを少し奥へ進んでいくと雄滝・雌滝の2本からなる妹背の滝があり、その景観を良くするために清掃整備が行われました。
当日は100名を越える方たちが参加されていました。作業はそれぞれ分担され、木の枝打ちや藤棚の塗装、展望台の清掃等に分かれ、私の分担になったのは枯れ枝集めでした。まったく予備知識がなかったので何をするのか全く分かっていませんでした。実際にはどんな作業かといえば、かなりスリルのある、そして夢中になってやった作業でした。
雌滝の流れ込む川の両岸は、やや勾配が急になっています。その斜面に植わっている樹木から台風などの強風で小枝が叩き落とされます。それらが無造作に積み重なり、そこに蔓がからまったまま枯れて、簡単には解れそうもない状態で景観を損ねています。枯れ枝集めというのは、斜面を足場にして、これらの枝や蔓を取り除く作業のことでした。
体力的にも楽ではないし、汗だくになっての作業でしたが、自分たちが手がけた場所がきれいになっていくのを見ると、しんどいという思いよりも心地良いという思いの方が残りました。商工会の方たちも安全や熱中症予防に相当気を配っておられて、安心して作業をすることができました。全ての作業を終えた後、妹背の滝の景観は見違えるほどきれいになったと感じました。
ある方が言っておられましたが、「人がこれだけいるからできるんだ」と。私にもそれは実感できました。大勢の人が一斉に同じことをやったら、こんな大きな変化も実現できることを目の当たりにしました。参加された方の業種はまちまちで、普段は全く違うことをされています。そして、中にはこうした作業を専門とされるプロの方もいらっしゃいます。いろいろな人がいて、それぞれができることをする、当たり前のことでしょうが、それを心地良く体験した一日でした。
(2011.9.13)