例年のことですが、気がつくと新しい年を迎えていた、という感じがしています。月並みながら、あっという間に月日が流れていくのを実感します。今年が、みなさんにとって良い年となることを願うばかりです。どうぞよろしくお願い致します。
ところで私的なことですが、昨年の後半からささやかな変化が3つあったことに徐々に気がついてきました。最初は、まったくそんな意識はなかったことなのですが、気がつくとみな今もなお続いていることです。1つは、以前から記していますように、掃除を楽しんでできるようになったことです。公園や駅、団地などで、トイレの掃除や路上のガムや吸い殻取りなど、不思議と続けています。まあ、あまり力まずに趣味として続けていこうと思っています。
ここからは、はじめて記すことです。2つ目の変化は、テレビを見なくなったことです。きっかけは、昨年夏の「地デジ化」です。準備を怠りしばらくの間「地デジ難民」となっていました。もともと、そんなにテレビを見ていたわけではないので、そんなに困らないだろうとは思っていたのですが、「全く見られない」環境に置かれてみると、とにかく「何か見たい」という衝動に駆られるんだ、という感覚も経験しました。
その後しばらくはテレビ抜きの日常生活が続きましたが、だんだんと慣れてもきていました。やがてテレビ画面と再開する日を迎えたのですが、鮮明になった画面を目にしても、さほど心が動きませんでした。あれだけ待ち焦がれていた感覚もあったのに、自分が見たいと思っていたのはこんな番組だったのか、というのが正直な気持ちです。(あくまでも、個人的な感覚です。)
そんなわけで、テレビを見る選択肢が戻ってきてからもほとんど見ることがありません。本当に見たい番組を1週間に1つか2つ見るだけです。ニュースもラジオを聞くことがほとんどで、それで十分事足りています。絶対に必要と思ってテレビで見ていた朝晩のニュース(ワイドショー?)も、見なくなって世情に疎くなったという感覚もありません。知らず知らず、惰性に任せてテレビのスイッチを入れていたのかな、とも思います。
そして、3つ目に挙げる変化は、肉食をほとんどしなくなったということです。野菜が中心の食事に変わってきました。これはどうしてか、自分でもよく分かりません。意識して食事のスタイルを切り替えようとした記憶が自分にまったくありません。結果として肉類はほとんど口にしなくなりました。
食物の摂取に対しては、空腹を満たして体の機能を維持してくれればいい、くらいの意識しか持っていませんでしたので、食材にこだわりがあるわけではありません。ただ肉類は、嗜好からすれば口に入れやすい食材で、好んでよく食べていました。今でもきっときらいではありません。でも、食べなくても済む、といった感覚です。今は、そのボリュームを野菜や豆類がカバーしてくれています。
この変化のおかげか、いたって健康です。体が軽くなった気がしています。実際にベルトの穴が一つ移動し、ちょっとサイズダウンしたようです。人からすれば、どうでもいいようなささやか変化なのですが、こんな些細なことで心が動き、そしてそれをちょっと喜んでいる自分を面白く感じたりもします。
ふとカレンダーに目をやれば、もう1月も半ば。中学生も高校生も入試のシーズンの真っ直中です。のんびりしたことを書いている場合ではないだろう、という気も起こってきます。その通りでして、しばしの休憩を終えて、これからやってくる生徒たちと向き合う準備を始めます。
(2012.1.17)