2学期制についてここまで見てきました。そして、その特長をあげると次のようにまとめられます。
<2学期制の特長>
@前期・後期とも100日程度と、長い学習期間の中で指導・評価ができる。
A評定に関わる作業時間が減って、生徒と関わる時間ができる。
B授業以外の行事にかかる日数を減らすことができる。
2学期制を導入後は、課題もやはりいくつか見えてきます。いくつかあげてみます。
<2学期制の課題>
@定期テストの試験範囲が広くなり、テスト勉強が難しくなる。
A定期テストの間隔も広くなり、その間の学習習慣の維持が難しくなる。
B成績評価が年に2回だと、上がるか下がるかの直線的になってしまう。
C通知書をもらう楽しみが1回減る。
D秋休みの日数は、どこから確保するか。
@やAは、実際に起こりそうなことです。これに関連しそうですが、前期・後期ともに定期テストを3回ずつ実施する中学校もあるそうです。BとCは学習意欲に大いに関わるところです。実情をしっかりと見守っていきたいところです。Dの秋休みは学校ごとでスケジュールの組み方が違っているようです。大半が体育の日をはさんでその前後に3〜5日を設けることが多いようですが、場合によっては8日間という設定もあるようです。秋休みが延びる分だけどこかで休みが削られるわけですから、他の期間でもスケジュールに違いが出てくることになります。